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デニム回顧録 1|時代と共に成長するジーンズ

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フェンチジャパン、プレスの安部です。
デニム回顧録1
今はほとんど見られない街のジーパン屋さん

かつてはどこにでもあったジーパン屋

これより何回かに分けてデニムについて振り返りながら語ってみたいと思います。思えば、1970年代はヒッピーファッションブームもあり若者がジーンズを履くようになった年代で(筆者が10代の頃)、街にも本当に多くのジーパン屋さんがあったと思う(当時ジーンズという名称はあまり耳にすることはなくほとんどの人は「Gパン※」と呼んでいた)ナショナルブランド中心だった為、物価指数も踏まえると今よりも当時の方がジーパンの価値は高かったように思える。1980年頃の記憶で確か7000〜8000円位だったように思う。学生だった身分には、簡単には手の届かない存在でもあった。だからお年玉を貯めたり、バイトしてお金を貯め、気合を入れてジーパン屋に行ってたことを今でもハッキリと記憶している、そして気に入ったジーンズやオススメのジーンズを持って、えも言われぬ緊張感と高揚感を抱きながら試着室に入るとなんとも言えない優越感も感じてたのを思い出す。今の時代この感覚はあまりないかもしれないが、とにかくジーパン屋さんでジーパンを変えること自体が一つの憧れでありその行為自体が何かステイタスを手に入れたかのように嬉しかったのが今思うと少し笑える。(今や、しまむらやユニクロの台頭で試着すること自体の敷居も低く感じるが当時は試着するにもかなりの覚悟と気合が必要だった 筆者感想)
※Gパン・・・G.I.(アメリカ軍軍人)が履いていたパンツでGパンとなったとする説や、ジーンズを日本に紹介した人がジーン (jean) のパンツの意味で「Jパン」と名づけようとしたが元の発音に近い「Gパン」を代用したとする説、「ジーン生地のパンツ」を略して「ジーパン」となり、「ジー」に「G」を当てて「Gパン」となったとする説等があるようだ。

初めてのジーンズブランドは「ビッグジョン」

自分で一番最初に買ったジーンズは確か「BigJohn」だったと記憶している。加えてその当時(14〜17歳頃)買ったジーンズブランドといえば「BOBSON」「CANTON」そして「LEE」とこの4つのブランドだったように思う。その中でも「LEE」は憧れで値段も一角高くそのブランドを手に入れた時の喜びは半端なかった。なぜか当時はあのジーンズの生みの親である「リーバイス」のことを知らなかったように記憶している。今思えば実際のところ当時憧れだったジーンズが似合ってたかどうか、着こなしていたかどうかは正直自信がない。大人になり、アパレル関係の仕事につくようになりジーパンのことを色々知り、冷静に見られるようになって改めて当時を振り返ると大方似合ってなかっただろうと推測できる。それほど当時は商品を手に入れるということが一番のステイタスだったように思う。それから二十歳になるまでの2年間くらいはジーンズを少し離れていたが、その後世界中に大きなムーブメントを起こすことになるEDWINのある商品に衝撃を受け、再びジーパンに引き戻らされることになる。この話についてはまた次号にでも。どちらにしてもジーンズメーカーというものが数多くあったせいか、ジーンズの業界だけは特異進化というか時代に合わせた進化が半端なかった唯一のアイテムといってもいいかもしれない。ジーンズだけのトレンドも数多く輩出してきているのもファッション業界では珍しいのではないだろうか。この辺りもいずれ詳しく解説できたらと思います。

ジーンズは市民権を得て欠かせない中心アイテムの一つに

ナショナルブランドジーンズをを品揃えしていた街のジーパン屋さんはジーンズチェーンの拡大により淘汰され、そして今や「UNIQLO」や「無印良品」など自社ブランドとして扱われるようになったジーンズの出現によりジーンズチェーン自体も低迷しているのが現実。もはやジーパン専門店ということはあまり耳にすることは少ない。元来ジーパンだけはブランド物以外は邪道という感覚から圧倒的なナショナルブランド(EDWIN、LEVISなど)信仰型でもあった。しかし現在はファッションコーディネートの一商品としてジーンズは完全に「市民権」を得、あまりブランドにこだわらずに購入する時代へと突入したように思う。実も筆者もジーンズチェーンで商品などを企画していたのだが、ジーンズショップであっても昔はオリジナル商品でいいものを開発したとしてもなかなか売れなかったのが実際のところ。それほどジーンズはブランド神話が強くそれ以外はほとんど売れない、特にメンズは。流れが変わり始めたのはGUの「桁違いのジーンズ」990円が登場した頃からだろうか。その頃から徐々にジーンズは安く買える、ブランドでなくっても安ければいいやという感覚が芽生え始めたように思う。その後ユニクロがジーンズに力を入れるようになって数年が経つと当時圧倒的なナンバーワンだったエドウィンを抜き、国内販売本数はユニクロがナンバーワンに。単価が違うとはいえ年間500万本売っていたエドウィンをあっさり抜き今や1000万本を売るのだからすごい。そして最近の驚きといえば、気がつけばトレンドとはいえあの「UNIQLO」が穴あきのジーンズを展開し、テレビCMにまでそれが登場するようになったことにはびっくりする。(無印良品のジーンズの大々的な仕掛けもこれまでの流れからすると驚き)品質にうるさいだけに穴あきは絶対にしないと思ったが、今の世界的な流れは無視できないということか。

「みっともない」から「かっこいい」と言われるまでに

今やセレブにも大人気のクラッシュ(穴あき)ジーンズ。ブランドや物によっては何十万もするものが穴が空いてても売れる。僕が子供の頃は穴あきはもう貧乏たらしくて恥ずかしいからやめなさいと言われた。それが今やもっとも価値を見出しているのだから不思議な感覚だ。時代が変われば貧乏くさい、恥ずかしいと言われたものがカッコイイとなるのだから。現に未だに筆者の親にはそんなジーパン履いて会うと「みっともない」って言われます。元々、ワークウェア(仕事着)の一つだったジーンズが今やデザイナーも注目するファッションアイテムのひとつでもあり、日常的にも愛されるアイテムの一つになったということは、時代が変わったとはいえ大変うれしいことです。

人と共に年を重ねるアイテムこそがジーンズ

他のアイテムと違い、履いて(着て)ダメになったら捨てるということではなく、そこから更にクラッシュやリメイク、色落ちまで楽しめるのもジーンズがもつ大きな可能性で経年劣化が楽しめる抜群のアイテムがジーンズ。年齢に関係なく何歳になっても履け、人と一緒に歳を重ねられる唯一のアイテムがジーンズなのかもしれません。誰しもが楽しめる万能アイテムでもありファッションアイテムの中でもマストアイテムとも言えるのがジーンズとも言えるでしょう。

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